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代表メッセージ

休むことを、自然な選択に。
働く人生を、もっと自分らしく。

株式会社Rodina
代表取締役

山田 康輔

Kosuke Yamada

1983年、岡山県に生まれ、広島県で育つ。新卒で大手通信会社に勤務。2011年3月11日、東日本大震災のボランティア活動を契機に福祉の世界へ。障害福祉サービス事業に約7年従事。2017年4月、株式会社Rodinaの前身となる特定非営利活動法人Rodinaを創業。

はじめに

Rodinaが目指すのは、復職を支えるサービスを増やすことだけではありません。心が疲れたときに休み、支援を受け、自分に合う働き方を選び直す。それが誰にとっても自然な選択肢になる社会です。まずは必要な人へリワークを届け、いつかリワークそのものを必要としない社会へ。ご本人と企業、医療機関をつなぎ、その未来をつくることが私たちの仕事です。

見えていない困りごとほど、
見過ごしたくない。

起業する前、震災から3カ月後の被災地へ、ひとりでボランティアに行きました。避難所で目にしたのは、猫を連れて行けず涙を流すおばあちゃんや、側溝から出てきた茶碗の欠片でした。「被災」という言葉の向こうには、一人ひとりの暮らしや痛みがあることに、現地で初めて気づいたのです。表面上に見えていることだけでは、その人が本当に抱えている困りごとは分からない。それ以来、目の前に見えているものだけで判断せず、その背景にある声や、まだ支援につながっていない困りごとに目を向けることを大切にしてきました。この経験が、今の仕事につながる原点です。

その後、前職で主に障害者のある方の就労支援に携わるなか、休職中の方が利用できる支援の選択肢が限られていることを知りました。「元の職場へ戻りたい」「築いてきたキャリアを大切にしたい」…その思いを支える仕組みがないなら自分たちでつくろうと、2017年、仲間と5人で事業を始めました。リワークさえ知られておらず、復職支援にも前例がほとんどないなかでの立ち上げは、「ゼロから」というより、井戸を掘るところから始めるような感覚でした。
当時は、障害福祉サービスを活用した復職支援には前例が少なく、自治体から支給決定を得られないこともありました。
「前例がないなら、まず一つ目の事例をつくる」。
なぜ復職に支援が必要なのかを自治体ごとに説明し、一つひとつ支給決定の事例を積み重ねてきました。
一人のためにつくった道が、次の誰かが支援につながる道になる。その積み重ねが、今のRodinaにつながっています。

戻ることをゴールにしない。
その先の人生まで
見据えたリスタートを。

一般にリワークは「Return to Work(職場復帰)」を意味し、医療機関をはじめ、さまざまな現場で復職を支えてきました。しかし、私たちが掲げるのは「Restart to work」です。元の職場に戻ることが必ずしも最善とは限りません。大切なのは、どこへ戻るかではなく、これからどう働き、どう生きたいのか。私たちはともに考え、その方に合ったリスタートを支えます。復職はもちろん、再就職やその後の定着まで。本人、企業、医療機関などと連携しながら、その人らしく働き続けられる未来につなぐことも、私たちの役割です。

この仕事には、難しさがあります。長く通っていただくことが目的ではなく、その方にとって必要な時間をともに過ごし、次の一歩へつなぐことが私たちの役割だからです。

一人ひとりの状態や歩幅は違います。だからこそ、支援する側の都合ではなく、その方にとって何が必要なのかを考え、復職や就職に向かう適切なタイミングを一緒に見極めていく。
目の前の一人に誠実であること。その積み重ねが、社会から信頼される支援につながる。私たちはそう考えています。

働く人生は、長い山登りのようなものです。立ち止まり、水を飲み、自分のペースを知る時間があってもいい。休むことは、逃げることでも、止まることでもありません。再び歩き出すために呼吸を整える、大切な時間です。

未完成だから、
次の当たり前を一緒につくれる。

私は、Rodinaを完成された会社だとは思っていません。メンタルヘルス不調を未然に防ぐこと。休職した方が安心して立ち止まり、自分らしく社会へ戻っていけること。企業や医療機関、地域ともっと自然につながれること。私たちが実現したいことは、まだたくさんあります。

リワークは、支援だけで完結する仕事ではありません。人事・労務、医療、福祉、企業との連携など、さまざまな知識や経験が重なり合う仕事です。だからこそ、Rodinaにはいろいろなバックグラウンドを持つ人に加わってほしいと思っています。

入社時点でリワークの経験がなくても構いません。実際に、多くの社員が未経験からスタートしています。研修や教材に加え、周囲のメンバーと支え合いながら、必要な知識や支援のあり方を学んでいくことができます。一方で、異なる業界や仕事で培ってきた経験も、Rodinaでは大切な力になります。

「もっとこうしたら、利用者さんにとって良くなるのではないか」
そんな一人ひとりの経験や気づきから、新しい支援や仕組みが生まれていく会社でありたいと思っています。私たちが大切にしているのは、今あるものを否定することではありません。良いものは大切にしながら、もっと良くできることがあれば、みんなで考え、試し、形にしていくことです。
完成された正解の中で働くより、まだ答えのない問いに、仲間と一緒に向き合ってみたい。
そんな方にとって、Rodinaはとても面白い会社だと思います。