CROSS TALK 02

職種座談会

支援員 × 3つのリワークセンター
小さな変化を
見つけていく
時間そのものに、
この仕事の価値がある。

SESSION
MEMBERS

支援員

M.O.

事業本部 公費事業部

インタビュー

支援員

H.M.

事業本部 公費事業部

インタビュー

支援員

K.U.

事業本部 公費事業部

インタビュー

#SESSION 01

違う仕事をしてきた3人が、
リワーク支援を選んだ理由は?

  • H.M.

    前職では介護施設や高齢者福祉に携わり、相談員としてご家族と接する中で、精神疾患を抱えるご家族が想像以上に多いと知りました。新しい分野へ挑戦したい時期でもあり、精神分野の福祉に関心を持ったんです。私自身、退職から次の仕事まで少し間が空いた経験があり、転職活動で感じたことも生かせるかもしれないと考えました。

  • K.U.

    私は新卒で建設会社に入り、施工管理いわゆる現場監督の仕事で体調を崩し、休職・復職の後に退職しました。その後は地方自治体で公務員として働き、転職を考えた時にRodinaを知りました。しんどかった経験が知らない誰かの役に立つかもしれない、意味のある経験として生かせるかもしれない。それが入社の理由です。

  • H.M.

    K.U.さんが異業種から来たことは、聞いていました。

  • K.U.

    「異業種から来た人」として、知られていたみたいですね(笑)。

  • H.M.

    すごい人だと思っていました(笑)。

  • M.O.

    私は前職がアパレルでした。接客も好きでしたが、よりやりがいを感じたのは、アルバイトスタッフの成長をそばで見られることでした。限られた時間を使って働くからこそ、有意義な時間にしてほしいと思っていたんです。最初は働く人を支えるなら人事と考えていましたが、転職活動でRodinaを知り、「こういう支え方もあるんだ」と感じました。仕事が苦痛だけにならないよう支えるお手伝いがしたいと思い、入社しました。

#SESSION 02

センターが違えば、
支援の工夫も変わる。
3拠点、それぞれの取り組みとは?

  • H.M.

    川崎では、曜日によって利用される方の人数に偏りが出ることがあります。そこで、比較的利用が少なかった曜日に、利用者さんが勉強会を主催する取り組みを「模擬業務」として始めました。もともとセンター外でも自主的に勉強会をしている方がいるほど、学ぶことに熱心な方が多かったんです。それならセンターの中で、仕事に近い役割としてやってみよう、と。興味を持って参加する方も増え、曜日の偏りを和らげることにもつながりました。

  • M.O.

    相模大野では、川崎のような1日の受け入れ人数の調整がないので、曜日ごとの人数を調整する大変さは、川崎ならではだと思います。

  • K.U.

    新横浜でも、センター全体を巻き込む模擬業務を行っています。気圧や天候で体調に影響が出やすい時期に、「働き始めた後、天候とどう付き合うか」をみんなで考える企画です。影響を受けやすい方だけでなく、受けにくい方も理由を振り返る。これまでの枠組みにこだわらず、「こうしたらいいのでは」を形にできるのが、この仕事の面白さです。

  • M.O.

    相模大野では、利用開始までの行政手続きに時間を要することがあります。休職期限がある方からは、「もっと早く知りたかった」という声も聞きます。だから企業や主治医と連携し、書類を早くそろえる。利用期間が限られる方には、何に取り組むかを一緒に考え、1日でも多く支援の時間を確保できるよう動いています。

  • H.M.

    なるほど。地域や制度が違えば、同じリワークセンターでも仕事の進め方は変わりますよね。利用者さんのためという軸を保ち、事業として続ける視点も持つ。その両方が必要だと改めて感じました。

#SESSION 03

答えを教えるより、
「自分で気づけた」を支えたい。

  • H.M.

    プログラムや面談では「これはもう大丈夫です」と話していた方でも、職場に近い状況をつくる模擬業務では、思いがけない課題が見えることがあります。そこで初めて、「これが自分のストレスだったんだ」と気づいたり、反対に「ここは自分の強みだった」と分かったりする。こちらから言われたから取り組むのではなく、利用者さん自身の中で「これがしっくりきた」という発見が生まれた時は、提供してよかったなと思います。

  • K.U.

    利用者さんと一緒に自分も変わっていけることに、私はやりがいを感じています。もともと専門知識があったわけではないので、一方的に教えるというより、「どうしたら良さそうか」と同じ目線で考え、等身大の自分で関わることを意識しています。利用者さんの考えから学ぶこともたくさんあります。そうやって関わるうちに、自分の過去の経験も、「悪いことだけではなかった」と少しずつ思えるようになりました。

  • M.O.

    私は表情の変化がすごく大きいと感じます。最初に説明を聞きに来られた時は、緊張で表情がこわばっていた方が、卒業する頃には笑顔が増えていたり、何かがあっても「まあ、いっか」と肩の力を抜いて受け止められるようになっていたり。そういう姿を見ると、よかったなと思います。

  • M.O.

    入社した頃は、年齢も社会人経験も上の利用者さんに、自分が何を伝えられるのだろうと不安でした。でも、経験がないからこその「なぜ、これはこうなんですか」というシンプルな問いが、相手の気づきにつながることもあるんです。何か特別な答えを持っていなくても、その方が考え始めるきっかけはつくれる。その瞬間に、この仕事をする意味を感じます。

  • K.U.

    何気ない雑談を大切にしています。以前、利用者さんから知人の集まりで使うお店について相談され、候補におでん屋さんがありました。暑い時期だったので、「なぜ今おでん?と思われるかもしれませんよ」と話すと、周りの方も会話に入ってきて、気づいたら雑談がコミュニケーションのきっかけになっていました。

  • K.U.

    ただ、距離が近ければ近いほどいいわけでもないから難しいですよね。近くなりすぎると、こちらが伝えるべきことが届きにくくなったり、相手のつらさに自分まで引っ張られたりする。共感して「それはきついですよね」で終わるのではなく、その先を一緒に考えるためには、支援員と利用者さんという線を意識することも必要だと学びました。

  • H.M.

    私もアニメや漫画、絵を描くことが好きなので、共通の趣味がある方とは一気に話しやすくなります。固かった表情が柔らかくなるのはうれしい。でも、趣味の話が通じるからこそ、通所や仕事について厳しいことを伝えにくい時もあります。そんな時は、必要なことをはっきり伝えられるスタッフの言い方を参考にし、相談しています。

  • M.O.

    ひとりのスタッフだけが担当するのではなく、センターのみんなで利用者さんを見る体制なのは大きいです。困ったことがあればすぐ共有できるので、自分だけで抱え込まずに済みます。利用者さんにも、いろいろなスタッフと関わることは、職場に戻った時の練習になるとお伝えしています。仕事では、関わる相手をいつも選べるわけではないですから。

  • H.M.

    本当に小さな変化も、なるべくタイムリーに共有します。以前、センターの植木を倒して土をこぼしてしまい、「植物に悪いことをした」と落ち込んでいた利用者さんがいました。大きな出来事ではなくても、「今、こういうことがあって、こう感じているようです」と伝えておけば、次に声をかけるスタッフも、その方の気持ちを踏まえて関われます。自分だけが知っている状態にしないことは、すごく大事にしています。

#SESSION 04

自分の経験を、次の誰かへ。
これから挑戦したいことは?

  • H.M.

    新しく入社した方のOJTや育成に、いつか携われたらと思っています。私自身も初めての分野に入って、たくさん悩みました。だからこそ、異業種から来た方がどこで戸惑うのか、どんな言葉があると少し安心できるのかを考えながら支えられるかもしれません。できるかな、という不安はありますけど、その経験を次の方に渡せたらいいなと思います。

  • K.U.

    休職してリワークにつながった方だけでなく、今も仕事をしながら、限界ぎりぎりで踏ん張っている方にもっと早く届く支援をつくりたいです。体調を大きく崩してからでは、生活リズムや体調を戻すところから時間も必要になりますし、何よりその人自身がしんどいと思います。自分が限界までいかないと休めなかったからこそ、その手前で相談できること、自分の考え方やストレスなどの対処を見つめ直す大切さをもっと社会に広げたいと思っています。

  • M.O.

    現場の仕事を続けながら、いつか人事の仕事にも携われたらと思っています。リワーク支援の仕事は、まだ広く知られているとは言えません。友人に仕事の話をすると、「大変そう」「自分にはできない」と言われることもあります。もちろん大変なことはありますが、それだけではない。異業種から来た人や、資格を持っていない人も、これまでの経験を生かして活躍できる仕事です。現場で見てきたからこそ伝えられる魅力を発信して、仲間を増やしていきたいです。

  • H.M.

    私も、これまでの仕事や転職活動、趣味まで、思っていた以上にいろいろな経験が支援に生きています。一見、遠回りに見える経験も、ここでは誰かと向き合うための引き出しになるんですよね。

  • K.U.

    プライベートの目標も考えてみたいですね。

  • M.O.

    富士山に登りたい、とか。

  • H.M.

    私は、副業にも挑戦できる余裕を持ちたいです。今の仕事以外にも大切にできるものがあると、どちらか一方に寄りすぎずにいられる。利用者さんにも、仕事だけではなく、好きなことも充実させて、人生全体を楽しんでほしいと思っています。だから、まずは自分がそれを体現できたらいいですね。